老人ホームの入居費用

施設料金の内訳

毎月支払う料金はどんな内訳になっているのでしょうか。

老人ホームには入居者が毎月料金を納めますが、どんな内訳になっているのかは あまり確認されていない人も多いのでそれほど知られていないかもしれません。 一番最初にくるであろう項目は家賃で、これはその老人ホームに住み続ける限り 毎月確実に支払い義務が発生するでしょう。 どのような性質の物かは一般常識のある人なら分かっているでしょうが、住まわせて もらうための対価でアパートのそれと同じと考えればいいでしょう。 金額は毎月数万円からそれプラス10万円というのが相場となっており、さすがに アパートよりかは高いという感想になります。 しかし敷金礼金のように最初に支払う入居一時金というのがあり、これが百万円を 超える高額な契約ですとその分毎月の家賃が少なくなることもあります。 ここはアパートや賃貸マンションとは違うシステムなので、契約前にしっかりと確認 して納得のいくプランであることを望みましょう。 しばらく生活してからやっぱり転居する、というのは残された時間的にもあまり できないでしょうから、慎重に決めなければなりません。 どんなことになっても確実に毎月の支払いに含まれる家賃ですので、無理な額では ないか、10年以上その施設に住むことになっても困ることは無いか、そうしたこと も最初の契約前にシュミレーションしましょう。 管理費も普通の賃貸マンションなどでは支払いをされている方も多いので、どんな 性質のものかはわかっているでしょう。 ですがひとりのうら若き管理人が常駐しているアパートやマンションよりも老人 ホームの方がたくさんのスタッフを抱えていますし、人件費もかかります。 それはどこから捻出されるのかというと利用者が毎月支払う管理費や運営費からです。 老人ホームには何人ものスタッフがいてお年寄りを介護していますし、実務を担当 する職員以外にも事務処理を毎日デスクでこなす職員を数名雇っています。 組織として介護サービスを提供しているので、介護担当のスタッフ以外にも施設を 運営するための人材が多数勤務しているのです。 これはアイドルグループで例えると、主役となり唄を歌うボーカルだけではなく 楽器を演奏する者、ギターを弾いたり汗まみれになって力いっぱいドラムを叩く メンバー、クールにベースをフィンガーピッキングで響かせる者の協力がなければ 素晴らしいソングにはならないのと同じことです。 そして見えにくい部分ですがそのメンバーを支えるマネージャーの存在も忘れては いけなく、裏方さんも含めて本当に多くの方が関わっているのです。 老人ホームでも入居者のお世話を直接受け持つスタッフだけでは運営していくことは できませんし、事務員さんの人件費も入居者が当然負担することになるのです。 そうした費用が運営費・管理費として徴収されるのですが、これにはスタッフの 人件費だけではなく施設の設備なんかの維持費も含まれています。 立派な設備、それが介護に関わる物であろうとなかろうと施設に備わっているのなら 管理費も多く要することになり、利用者の負担は多くなりがちです。 高齢者向けの介護施設や老人ホームは設備投資が多いほうが入居者は喜びますし、 いつまでもそこで生活したいなと思わせてくれますが、そんな施設は利用者が負担 するお金も多くなります。 充実した設備のためには必要なことなので、素晴らしい設備を有する施設に入居 するのなら管理費と運営費を毎月いくら支払っていくことになるのかを確認して 無理の無い範囲でホーム選びをしましょう。 あまりたいそうな設備の無い老人ホームならこの支払額も少なくなりますし、自分の ニーズに合わせて、数年先の姿も予想しつつ決めるといいでしょう。 若い頃はプロテニスプレイヤーを目指していたからテニスコートの併設されている 老人ホームがいいな、なんて希望を持っていると、少し多めの運営費が発生 しそうですね。